旅先や出先で宿泊施設を探すことなく好きな時にどこでも泊まることができる車中泊はとても魅力的です。しかし、寒い時期に車中泊をしようと思うと暖房などがない限り寒くて寝れたもんじゃないですよね。車で日中過ごすにしても寒くては何も出来ません。だからと言ってエンジンをつけたまま寝たり、過ごすのは周りに迷惑ですしガソリンももったいないですよね。
そんな寒い時期の車中泊の暖房としておすすめされているのが、車中泊の最強暖房とも言われている「FFヒーター」です。
しかし、FFヒーターを購入するとなるとかなり高額な製品ですし、取り付けるのも業者に頼まないといけないためおよそ15万円〜20万円くらいかかってしまいます。かなり厳しいですよね。
そこで、登場したのが中華製の激安FFヒーターです。これの登場によってFFヒーターに手が出しやすくなりました。なので、今年の冬の寒さを乗り越えるために中華製の激安FFヒーターを車に取り付けました。ということで、今回は車中泊の最強暖房と言われているFFヒーターの取付と実際に使用してからの評価をご紹介いたします。
FFヒーターとは
FFヒーターは、エンジンを作動させることなく電気と燃料があれば車内の空気を温め、温度を上げ快適に保ってくれる燃焼式のヒーターです。FFヒーターがあれば寒い日でも車内で快適に過ごすことが出来ます。
FFヒーターのFFのは、Forced draught balanced Flue systems(強制給排気式)を意味しています。ヒーター自体が換気をおこなってくれるため、一酸化炭素の心配がなく、燃費が良いため車中泊にとても人気のヒーターです。また、FFヒーターはキャンピングカーでも使用されている暖房です。
FFヒーターの燃料は、ガソリンや軽油です。直接車の燃料タンクとつなげて車と同じものを使えるのですが、このように取り付ける場合は危険なので自分で取り付けるのではなく、業者さんに依頼して取り付けてもらいましょう。
しかし、中華製のFFヒーターの場合は、別のタンクが付属していますので、そちらに燃料を給油して使用することが出来ます。この場合自分で取り付けることが可能です。
FFヒーターの取付
FFヒーター接続のイメージ図は上記のようになっています。
中華製のFFヒータは、アマゾンなどのオンラインショップで購入可能です。
FFヒーターは、次のように取り付けました。
- 通電テスト
FFヒーターの取り付けを始める前に、ちゃんと通電しているかどうかを一度確かめます。通電テストをする際は、ヒーター本体とスイッチ、燃料ポンプをバッテリー(電源)に繋ぎ電気を通して作動するかどうかテストします。
通電するかどうか確かめないで取り付けた後に通電しないなんてことになったら大変ですので必ず通電テストをしてから取り付けに進みましょう。 - 燃料タンクにフィルターとポンプをつなげる
空の燃料タンクに穴を開けて、付属品の金具と燃料ホースを使ってフィルターとポンプをつなげます。
- ヒーター本体を車体に固定する
FFヒーターの吸気口と排気口は車外に出して取り付けなければいけないので、車体に穴を開けてその上にヒーターを固定する必要があります。穴を開けれる場所や難易度など車種によって異なります。
そのため、穴を開けるのが厳しいと思った場合は、車屋さんにお願いしてみるのもありでした。
車体に穴を開けたらFFヒーター本体を固定します。 - 吸気パイプと排気パイプ、温風パイプ、燃料ホースを取り付ける
FFヒーターに吸気パイプと排気パイプ、温風パイプ、燃料ホースを付属品の金具を使って固定します。この時に、吸気パイプと排気パイプの向きを逆にしてできるだけ遠くに固定することに注意します。
このように2つのパイプを話して固定することで、排気パイプからでた一酸化炭素が吸気パイプを通って車内に入り込まないようにすることが出来ます。
これは、命にかかわることなので十分に注意してください。また、FFヒーター自体が車内空気を汚さないと言われていますが念のためを考えて一酸化炭素チェッカーなどを追加で車内につけることを強くおすすめします。 - バッテリー(電源)に接続し作動させる
通電テストをした時と同じようにバッテリーにヒーター本体とスイッチ、燃料ポンプを接続します。接続したら、スイッチをオンにしてヒーターを作動させます。燃料がホースを通ってヒーター本体へ届くまで手動でポンプを動かします。燃料がヒーター本体に届くと温風が出ますのでこれでとりあえずは取り付け完了です。
実際に使用した評価
実際にFFヒーターをつけるだけで本当に寒い日でも車内で快適に過ごすことができるんでしょうか?
私自身も取り付けて使用するまで半信半疑だったのですが、取り付けて2ヶ月使用してみて感動しました。外気温がマイナス温度であっても、FFヒーターをつけていると車内の温度は20度くらいで保ってくれました。燃費も良いため給油の頻度が少なくて済むのでかなり楽でした。
ただ、1つ欠点をあげるとしたらFFヒーターをつけている時は、車内の空気がかなり乾燥します。なので、乾燥が気になる方は加湿器を使用するなどの手段をとるのもありです。
さいごに
寒い時期に暖房なしで車内で過ごしたり、車中泊をするとなると寒くて何もできないですが、FFヒーターを取り付ければ快適に過ごすことができます。
FFヒーターは、最も低価格で車内の空気を汚すことなく温めることができるのでとてもおすすめです。中華製のFFヒーターであれば購入価格を抑えて自分で取り付けることが可能というのもDIY好きからしたらとても魅力的ですよね。
FFヒーターの取り付け方法は、文章だけでは想像しずらいと思いますので実際に取り付け作業を行う前にYouTubeで取付を行っている動画を見てから行うと良いと思います。動画はたくさんあるのでこちらの記事と合わせて参考にしてくだされば幸いです。