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タッカーでDIYをもっと楽しもう♪針の入れ方・使い方など徹底解説

タッカーがあるとDIYがもっと楽しくなります。こちらでは、タッカーの針の入れ方や使い方から、実際のDIYでの使用事例まで、詳しくご紹介します。

タッカーを使うと、簡単かつ強力に素材を接合することができてとても便利です。
今回は、タッカーの針の入れ方や使い方などから、実際にタッカーを使って椅子をDIYした様子などについてご紹介します。

タッカーとは

タッカーというのは、大型のホッチキスのようなもの。

ホッチキスの場合は、針の足部分を折りたたんで固定する仕組みですが、タッカーの場合は、コの字のまま打ち込む仕組みとなっているというのが大きな違いです。

タッカーは、DIYでは木材に布を貼るような場面でよく使用されます。

タッカーの種類

ガンタッカー

タッカーにも種類があります。

  • ガンタッカー
  • ハンマーカッター
  • 電動タッカー
  • エアータッカー

これらは、価格もパワーも大きく異なります。

ガンタッカー

ホームセンターなどでリーズナブルな価格で入手しやすいのがガンタッカーです。
1,000円代~5,000円前後の価格帯のものが販売されています。

針を装填し、ハンドルをグッと握ることで強力に針を打つことができます。

ハンマータッカー

名前の通り、ハンマーのように叩くことで針が出るタイプのタッカーです。
価格帯は2~3,000円くらいから6~7,000円前後の価格帯のものが多く見られます。

ガンタッカーのように打つ場所をしっかり狙うのは難しく使い方にもコツが必要です。
叩くだけで打ち込むことができるので、慣れれば作業が楽といった面もあります。

電動タッカー

電動タッカーは、ボタンひとつでより強力に針を打つことができます。
ガンタッカーなどは一回一回のハンドル操作に力が必要なので、大量に打ち込みをするときは電動タッカーが便利です。

ただし、電動になると価格が数万円からとなり、なかなかに高価な電動工具となりますので、必要に応じて検討するといいでしょう。

エアータッカー

エアータッカーというのは、エアーコンプレッサーを使用するので、DIYでは馴染みが少ない工具でしょう。建築現場の内装工事や屋根工事などでよく使われています。


趣味のDIYで使用するのであれば、ガンタッカーで十分かと思いますが、用途によっては電動タッカーもあると便利です。

機種により対応する針というのがあるので、どういった針を使いたいのか確認しながら選ぶといいでしょう。

タッカーの針の種類

タッカーの針はステープルと言います。

タッカーで使えるステープルの種類は、それぞれの機種によりますし、指定のメーカーのものを使わないと不具合の元になります。

ホッチキスの針と同じコの字の針でも肩幅、足の長さ、太さなども種類があります。
また、形状もピン状のものやU字型のものなど様々。
ホッチキスでよく知られているMAXでは、ステープルだけで約800種類あるそうです。

DIYでよく使うのは、やはりコの字型のステープルですね。

ホッチキスの針とタッカー用のステープルを比較すると、こんなにサイズ感が違います。普通のホッチキスの針がまるでミニチュアサイズのように見えます。

上のがどこのご家庭にもあるホッチキスの針で、下のふたつがタッカー用のステープルです。

例えば、筆者が持っているガンタッカーでは、肩幅が12mmで足長が6~13mmのステープルに対応しています。メーカー指定もあります。

13mmの針の長さで固定ができれば、結構強力に固定することができます。

タッカーの針の入れ方

ガンタッカーは、ものによって形状は多少異なりますが、このように本体につまみ等がついています。これはプッシャーという部品です。
このガンタッカーはプッシャーのつまみの爪が引っかかって本体に固定されています。

このプッシャーの爪部分を押して外します。

そして、プッシャーを完全に引き抜きます。外すとこのようになっています。

ここに針をセット。

そして、再びプッシャーを差し込み、爪を引っ掛ければ装填完了です。

ステープルを入れたら、ハンドルを掴むことで針が射出されますので、注意しましょう。
木材なども貫通するほどのパワーがあるので、誤って射出すると非常に危険です。
ストッパーが付いているので、これを解除して使用します。

使用するときは、打ち込みたいポイントにグッと強く本体を射出口に押し当て、ハンドルを握るだけ。ガチンと強めの音がして、針が射出されます。

押す力が弱いと針がしっかり刺さりませんので、女性の場合などは両手で体重を乗せるようにしながら打ち込むといいでしょう。

タッカーの用途

DIYでのタッカーの用途としては、

  • ファブリックパネル
  • 椅子の座面張り替え
  • 薄い木材の接合

など工夫次第で様々に活用できます。

端材を木枠にするのに使ったり、その木枠に布を貼り付けてファブリックパネルなどインテリアに活用することもできます。

また、椅子の座面カバーの張り替えなどでも活躍してくれます。

その他、例えば棚の背面にベニヤ板などを取り付けるときなどもタッカーで対応可能です。
硬すぎる素材だとガンタッカーではパワー不足となることもありますが、電動タッカーならタッカーだけで箱や棚を作るなど、さらにいろいろな場面で活用可能です。

タッカーを使って椅子の座面を張り替えてみた

筆者は、椅子の座面が擦り切れてしまい、それを張り替えたくてガンタッカーを購入しました。

椅子自体はなんともなくて、ただ座面の布が劣化しただけですから、捨てるのはもったいないし、座面が擦り切れるほど毎日愛用している椅子なんです。

座面の前の部分が擦り切れて中のスポンジが見えてしまっています。
手持ちの皮もあったので、この可愛そうな椅子を革張りの椅子にリメイクすることにしました。

まずは椅子をひっくり返して座面ウラのビスを外していきます。

座面が外れました。
ガッチリと頑丈そうなタッカーで留めてあります。
まずはこのステープルを外していかなければなりません。

カバー部分が外れてきたら、さらにその下の布もバシバシとものすごい勢いで留めてあります。

プロの道具が使われているので、かなり太くて強力なステープルで、外すのも大変、最初は心が折れそうに。ここが一番時間かかりました。

ガンタッカーにリムーバーが付いていますが、あっという間にグニャっと曲がってしまいました。
こんな強度の強い針を抜くなんて想定されていないのでしょう。

なんども諦めたくなりましたが、ここはお気に入りのネジザウルスに活躍してもらいます。

めちゃくちゃ苦労して、やっと板だけに。この作業で翌日まで手の平が痛みました。

スポンジには、低反発ウレタンを選び、これを座面の板よりやや大きめにカットします。大きめにすることで、カバーと板が擦れるのを予防することができます。

スポンジの上にさらに薄いウレタンで包むのがいいらしいのですが、入手できなかったので、ひとまずそのままカットした皮革を乗せて、そしてガンタッカーで留めました。

革張りの椅子にリメイク完了です。
ヘタっていたスポンジ部分もしっかりとクッション性がプラスされて、座り心地も快適にリメイクできました。

この椅子は昇降式で、キッチンのコンロ前に置いて使っているのですが、布だと油はねなどですぐシミになるので、皮に変えてサッと拭けるようにしました。

さいごに

ガンタッカーがひとつあるだけでも、こんなDIYができちゃいます。

安いものであれば1,000円ほどで入手できるので、あなたも端材などとタッカーを使って簡単なDIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ただし、使い方によってはとても危険なので、使わないときは針を取り除いてロックをかけることも忘れずに、安全にDIYを楽しみましょう。

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