ドールハウス作りというと、DIYの中でもかなり細か作業を必要とされるジャンルです。一から作るのは楽しさもありますが、材料探しが大変なことから家全体を作るのではなく一室だけを作るという方法も。自分が将来建てたい家や、おとぎ話の中に出て来るようなファンタジックな家、ありえない構造の家も作れるので一度やってみるとハマるかもしれませんよ?
まずは必要となる材料を集めよう!
ドールハウスを作るなら低コストで済みます。なぜなら作るもの自体がとても小さいからです。その分必要となる木材だって薄いものが1枚あれば十分ですし、塗料だって絵具で済みますからね。
集める場所は100均がおすすめです。例えば一つの部屋を作ろうとした場合、外からインテリアがのぞけるようにするならフォトフレームが使えます。中身を取り出し、フレームだけにしてそれを4つ使えば簡単に部屋が出来上がりますよね。フォトフレームの中身は薄い板になっていることもあるので、それをカットして家具の材料にすることもできるので100円だけでも色々なものができます。
普通のテーブルを作ろうと思ったら木材をカットする工程が大変になってきますが、ドールハウスなら小さいが故にカットもハサミやカッターで十分だったりします。この点からいえば、ドールハウスのDIYは初心者でもできるでしょう。
ただ、あまりに小さなサイズを作ろうとしてしまうと、手先が器用でない場合は飽きてしまうことも…。最初に作るなら、ある程度の大きさは保ったままにすることをおすすめします。市販で売っているドールハウスキットなどで多いのは1/12スケールなので、それを真似してみるのが良いかもしれません。
道具に関しては、細かい作業になるのでピンセットがあると便利です。糊を使う際など、小さいため指にまで糊がついてベタベタすることが多々あるからです。また、カッターを使うなら下に敷く台もあると便利ですね。代用品として段ボールを使う人もいますが、段ボールは柔らかいので緻密な作業をする時には向きません。
糊は、できれば先が細いものが良いでしょう。文字を書くように細く液体糊が出てくれれば小さな面積にも少量の糊だけをキレイに乗せることができます。
外壁をどうするか決めよう!
「ドールハウスなのだから外壁がしっかりわかるようにしたい」という場合は、インテリアではなくその外側に意識を向けて理想の家作りをしましょう。古いヨーロッパの洋館や、田舎にありそうな可愛らしい小さな平屋、屋上付きの豪邸、何でもありです。まずは頭の中で想像してみましょう。思いつかないようならネットで海外の家を検索し、気に入ったものをインプットするのもアリです。
大体の家の外観が思い浮かんだら、その家の間取りを意識しながら外壁作りをしていきましょう。厚紙でも材料になります。その上からミニチュアレンガを並べるなどすればそれは隠れてしまうのですから。その他、隠すという意味合いで使えるものと言えばコケですね。家に緑が巻き付いているのは、整備されたヨーロッパの一軒家であればとても可愛らしくてできた時にキレイです。このように、材料は隠せるならどんなものでも使ってみましょう。
ドールハウスの作成は家の構造をよく知っている人ならスラスラと行くのですが、なかなか思い通りにならないと行き詰ったら家の間取り図をネットでチェックしてみたり、ドールハウスキットはどのように作るようになっているのかを確認してみたりしましょう。それによって何か大きなヒントを得られるかもしれません。
基本的には簡単な四角を作り、それに屋根を付けることで家は完成します。これをアレンジする形で理想へ向かっていきましょう。
インテリアはどうやって作る?
外観よりもインテリアの方を作ってみたいというならば、小さな家具を作って楽しみましょう!ダイニングテーブルを作るにもそのサイズはもちろんミニチュアです。本物のテーブルの作りをそのまま真似するととてもリアルになるので、この方法ができるならやってみてください。
私たちが実際に使うテーブルより簡単なのは、誤差をそこまで気にしないで良いことです。例えば、多少ぐらぐらしていても危険はないですし、家具を部屋に固定したいのであればボンドでくっつくのでぐらつきもなかったことにできます。
通常サイズの家具を作る時のように、ドールハウスのDIYも加工しやすい木材を使うことが多いと思います。その場合、色付けは絵具で十分です。中には高校時代に美術を選択した時に買った絵具を引っ張り出して使ったという人も!
リアルな感じを出すなら、あえて傷をつけてみたり、ちょっと色を混ぜて汚れを再現してみたりしましょう。自分の家にあるテーブルを模して作ってみる、自分の家をミニチュアにしてみるというのも面白いですよ!
木材ではちょっと難しい炊飯器やお酒の瓶など、質感が大事なものはドールハウスやミニチュアハウスの専門店で売っていないか調べてみてください。通販サイトでも売っているところがあるので要チェック!
それも一から作るのであれば粘土は有能です。どんな形にでもなるので、バナナやリンゴなどの食材や、食器類を作るのにも向いています。色を付ければ粘土だとわからなくなるくらいリアルにもできるので、久々に学校の図工を思い出して作ってみるのもおすすめです。
まとめ
DIYは見の周りのものを作るものだと思っていると、ドールハウス作りは思いつかないかもしれませんね。けれど、ハマればどんどん上達するDIYなので、今やそれで稼いでいるひとも出てきているくらい深みがあります。基本的には木材と粘土で完結するので低コストで準備が楽ですが、手先の器用さやアイデア次第で大きく差が開くのは意識しておきたいところですね。完成した時の満足感や達成感はひとしおなので、時間がある時や隙間時間に少しずつ完成に近づけてみてください。
30代の会社員、女性です。
モノづくりが好きでたまに創作意欲がわいてきます!