DIYで家具を作るとなると『めんどくさい』『難しそう』『うまくできなさそう』など色々考えてしまう事がありますが、木製家具では作るものによりますが初心者でも充分に作る事が可能なんです。
ということで今回は完全素人、初心者がDIYで木工家具を作るために必要な道具&材料と木工家具を作るアイデア、方法をご紹介していきます。
木工家具を作る時に必要な道具&材料
- 木材
- ビス
- 電動工具
- 差し金
- ノコギリ&やすり
の、この4つです。それぞれ順に解説していきます。
木材
まずは木材がないと木工家具を作れませんので木材を。
木材と一口に言っても木材にもたくさんの種類、状態がありそれぞれに特性や特徴が存在します。
最も有名なのはスギ。この木材は価格も安く多くのかたがDIYで使用しています。スギといってもただの木材なので花粉症の症状は出たりしないので安心して使用できます。
そのほかにもマツという木材は樹脂がとても多く、その樹脂のおかげで耐水性も高く強度もなかなかあります。ベランダなどの水に濡れやすい場所で使うのがおすすめです。
そしてタンスで使用されることで有名な桐(キリ)という木材。この木材は湿気に強く狂い(木材が反ったりねじれたりすること)も比較的少なめです。この湿気に強いという特性から衣服をしまう家具、つまりタンスなどに頻繁に使用されます。
ヒノキ、これは聞いた事がある方も多いかと思います。このヒノキという木材は耐久性、耐水性共にとても優れており、昔からお風呂や船などで使われていました。しかしその性能ゆえかこれまでご紹介した木材よりも少し値段が高いというのが難点です。
有名なものだけでもこれだけの種類がありますが、ほとんどの木材は【虫食い】【腐食】がつきものです。ですので虫食いや腐食があると困る家具を作ろうとしている場合は防虫・防腐効果のある塗料をあらかじめ塗るか、防虫防腐効果のある木材を購入するか、しっかりと対策をしましょう。(ちなみに防虫防腐効果のある木材は少し高いです)
ビス(ネジ
ビスと聞くとなんのことか想像もつかないと思いますが、ビスというのはネジのことです。しかし厳密には『小さいネジ』という意味で使われている言葉です。
もちろん木をつなげて組み立てていくには大きなネジは必要になってくると思います。
しかし初心者で、尚且つ家具をDIYするという場合だとビスがあれば充分に組み立てる事ができますし、ネジを戻す時にも短いと時短になりますし木を必要以上に痛めることがなくなるのでなにか大きなものを作ろうとしていて、確実にビスじゃ足りないという場合以外はビスを使用することをお勧めします。
またビスにも大きく分けて全ネジと半ネジという2つの種類があります。
全ネジはビス全体にネジが切ってあるのに対し半ネジはビスの先端から中央部分までにしかネジが切られていません。
全ネジの特性としては全ネジの頭の部分が何かの拍子にとれてしまったとしても最後までネジが切られているためネジ部分はうまったままになります。
半ネジの特性としては先端部分にのみネジ山があるため木材とネジの間に余計な隙間が生まれず強固に締め付ける事ができます。
これらの特性を生かせるようになれば、よりクオリティーは高くなります。また家具の安全性も高くなるので、作るものによってビスやネジを選ぶようにしましょう。
電動工具
正直電動工具がなくてもDIYで木工家具を作ることは充分可能です。
しかしそれだと、作業効率が著しく低下します。DIYにたくさん時間を使える方やじっくり時間をかけて完成させたいという方なら使用しないのもアリだと思います。しかし日曜大工など隙間時間で作っていくという方の場合、ほぼほぼ必須級のアイテムです。
電動工具で一番最初に思い浮かぶのは電動ドリルや電動ノコギリだと思います。ですが、必要な作業に対応する様々な電動工具があるので必ずDIYをする前に作業工程、どんな作業をするのか。を調べておくのを忘れない様にしましょう。
切断作業をする場合はジグゾーや電ノコなど。
研磨(やすり)を行う場合はベルトサンダーやランダムサンダー、オーダービルサンダーなどがあります。
面取りや溝切りなどを行う場合はルーターやトリマーなどを使用します。
面取り(めんとり)…木工や鋼材などの角部を削って角面にしたり丸面にしたり形状を加工する工法。時間をかければやすりでも可能。
溝切り(みぞきり)…その名の通り溝や堀を木材などの材料に作る。
差し金
差し金(さしがね)は部材の直角を測ったり寸法を測ったりするL字の形をした道具のことで、別名かねじゃく、まがりかねなどとも呼ばれます。
基本的に木材に加工用の印をつけることに使用されますが、実は印をつける以外にも役割があります。
30、45、60、90度の角度を図る事ができたり、さしがねはしなやかで柔らかく、均一な硬さなのでしならせて曲線を書く事ができます。また、裏側には『角目』『丸目』という目盛りがあり、様々な数値を図る事ができます。
『丸目』で円柱形のものの直径を測ると円周が分かり、『角目』を使うと円柱形の角材の一辺の長さが分かります。
ノコギリ&やすり
さっき電動工具で電動ノコギリを紹介していたのになんでまたノコギリ?と思われた方はご安心ください。ちゃんとした理由があってまたノコギリとやすりをご紹介しました。
なぜわざわざ手引きノコギリが必要なのかというと、電動ノコギリは手引きノコギリに比べかなり物音が大きくなるので、マンションやアパート暮らしの方だと近隣トラブルになる可能性があるからです。
また、やすりに関しては細かな部品や複雑な形のものを研磨するときは手で安った方が効率が良いからです。ましてや家具を作る場合はやすりがけしにくい様な箇所が出てきやすいと思うので紙やすりは用意しておくといいでしょう。
これらの理由から電動ノコギリや電動やすりがあったとしてもよく考慮してからDIYに臨むようにできるといいですね。
以上が木工家具をDIYする時に必要になる道具&アイテムでした。
続いて完全素人の未経験でもできる木工家具DIY法を皆さんにご紹介していきます。もう家具のDIYはしたことがあるという方でも知らなかったアイデアが見つかるかもしれないですし、ぜひ最後までご覧ください!
まず、最初は比較的難易度の高くないものから作っていきましょう。DIYに慣れてきたら徐々に難易度の高いものを作っていきましょう。もちろんクオリティやどんなものにしたいかで難易度は変わってしまいますが、基本的に木工家具を作るときは難易度が高くないものから作りましょう。
ということで今回は比較的難易度が低めな棚&ベンチのDIY法とアイデアや注意点をご紹介していきます。
棚のDIY法
棚と言っても本棚、食器棚、収納棚などありますが本棚や収納棚はDIYの基礎を学びながら比較的簡単に作る事ができるのでDIYをやり始めて『難しいから挫折する』なんてことを避けられます。
そしてDIYをする時の基本的な流れに沿って作業を進めていきましょう。
基本的な流れというのは
- 設計図を作る
- 設計図をもとに必要な材料を揃える
- 組み立て作業
- 完成
というもので、この流れ通りにすれば大体DIYは失敗しません。
設計図を作るという工程では、紙などに自分の理想の完成図を書いていきます。そこでここは木材でここはボンドでくっつけるなど事細かに書いておくと後々困りません。また、慣れてくると簡単なものだと頭の中で設計図を完成させたりできるみたいですが最初の頃はちゃんと描いて設計図を完成させましょう。
設計図を完成させたら、どこにどんな部品、材料が必要かがわかると思うので自分の設計図を参考にして必要な材料、道具、部品を購入して揃えていきましょう。
そして必要な材料が揃ったらあとは設計図通りに組み立て、加工するだけです。
これらの工程は難易度が高いものを作る時や複雑なものを作る時などはかなりしんどいかもしれないですが、本棚や収納棚くらい分かりやすい構造で材料も揃えやすいものなら最後まで楽しい気持ちでDIYできるかと思います。
ぶっちゃけ本棚や収納棚くらいなら好みに合わせたサイズの棚板をくっつけるだけで完成します。でもしっかり設計して組み立てるという過程が大事なので、是非いろんなアレンジやデザインをして自分だけの家具を作ってみてください。
それでは続いてベンチのDIY法です。
ベンチは大きいですが仕組みや構造が単純でも作れちゃうので、初心者の方におすすめな家具です。
基本的な流れは先ほどの設計図を作る→設計図をもとに必要な材料を揃える→組み立て作業といった感じなので基本的にやることは変わりませんが、ベンチの足の長さの設計をミスすると座り心地が悪くなったりする場合があるので、設計や組み立て作業の時はよく考えながら慎重に行うようにしましょう。
まとめ
完全素人、DIY初心者が木工家具を作るには、木材・ビス・電動工具・差し金・ノコギリ&やすりを用意する。
難易度が低い、単純な仕組みでできる家具から作っていく。そして基本的な
- 設計図を作る
- 設計図をもとに必要な材料を揃える
- 組み立て作業
という作業工程を軸に家具作りを始める。
ベンチのような設計を間違えると怪我につながるものをDIYするときは特に慎重に丁寧に作業を行う様にしましょう。最初の方は簡単なものを気軽に安全に楽しくDIY出来さえすれば問題ないので、まずは簡単なものから今回の記事を参考にしてDIYをしてみてください
初めまして、Bintoro(びんとろ)と申します。私は小学生2年生の頃から
自分で何かを作るというのがとても好きでした。
ホームセンターに行って木材を買い、
本棚を作るくらい小さい頃からDIYが好きで、
その中の知識や経験を活かして記事を執筆しています。