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DIYで自分の好きなようにキッチン周りなどリフォームするのは楽しいものですね。
ですが、DIYをするなら事前に知っておきたい大事なことがあります。
それは、「防火」など安全性に関わること。
新築など家を建築するときには、建築基準法などといった法律で様々な規制があります。
DIYをする際に、そういったことを知らなければ、思わぬリスクを背負ってしまう可能性もあるのです。
知らなかったでは済まされないこともありますので、DIYでいろいろなものを作っていく前に、一度立ち止まって安全に関する知識も学んでおきましょう。
こちらのページでは、火事の危険やその他の違法な工事などを避けるために知っておきたいことをまとめています。安全なDIYのために一度は見ておいた方がいい内容となっていますので、最後までご覧下さい。
コンロ周りでこんなDIYは危険!
キッチンを快適にしたいと、DIYでいろいろな工夫をする方も増えていますね。
ここで覚えておきたいのは、コンロ周りは、火を使ったり、油を使ったり、住宅火災で最も火事が起きやすい場所であるということです。
キッチンのコンロ周りは不燃材料で仕上げをすることなどが消防法などで定められています。
たまにコンロ周りの壁面に木材の棚などを設置しているケースを見かけることがありますが、これは非常に危険です。直接火がつく可能性が低いにしても、万が一炎が上がったときに、延焼を助ける材料となってしまいます。
不燃材料であれば、燃え広がることはなかったのに、可燃物があったことで火があっと間に大きくなってしまうなんて恐ろしいことですよね。
コンロの近くに燃えるものを置くのは火災の原因となり危険だと認識しておきましょう。
IHコンロで火は出ないから火事になることはない、なんて思っているならそれも危ないです。
なぜなら、油などが高温になることで炎上することもあるからです。
また、コンロから離れていても、例えばオーブンレンジやトースターなども設置スペースに一定の空間を設けなければならないことになっています。取り扱い説明書などに、必ず設置時のスペースとして、上に何センチ、両サイドに何センチ、といった具合に数値が示されてますので、確認をしておきましょう。
建築基準法や消防法により、火災を発生させないためのルールというのがあります。キッチン周りのDIYには特に注意が必要なのです。
キッチンのDIYで木材を使用するときは、まずそうした安全性もしっかり確認してから行いましょう。
【参考資料】
>>> キッチンまわりの豆知識(東京消防庁)
>>>【告示本文(PDFファイル)】 準不燃材料でした内装の仕上げに準ずる仕上げを定める件(平成21年国土交通省告示第225号)
DIYでもキッチンのある部屋には内装制限がある
キッチンのある部屋、DKやLDKなどは、壁も天井も不燃・準不燃材料または難燃性の材料を使うことが決められています。
下地も含め、不燃・準不燃材料または難燃性である必要があります。壁紙などの模様替えでは材料選びで注意しましょう。
(建築基準法施行令 128条の5 第4項)
電源コードを束ねて火災の原因に
電源コードがごちゃごちゃしていると、見た目も悪くどこかにまとめたくなりますが、配線コードを家具の裏などにまとめて見えないようにしていると、知らないうちにホコリが積もり積もって火災になることもあります。
また、電源コードをまとめることによって、発熱することもあり、それが原因で保護剤が溶けてしまい、それが原因で火事につながるといったケースもあるのです。
見た目を気にするあまり、コードをきっちりまとめるというのは、危険性があるということを認識し、まとめるにしても、こまめにお掃除ができるような工夫も必要です。
火災だけじゃない電気工事のDIYも危険
電気工事には、素人がやっていいものとダメなものがあります。
DIYでやっていい範囲は
- シーリングライトの交換・取り付け
- コンセントカバーの交換・取り付け
- 電池交換
- 延長コード設置
- 電球交換
- 電源コード式や乾電池式などのインターホン交換
といったものになります。
電気の配線関係などこれ以上の電気工事をするには、電気工事士という国家資格を持っていなければできないことになっています。
感電や火災の原因にもなりかねませんので、安易に手を出さないようにしましょう。
水回りDIYも要注意!素人でもOKの水回り工事は?
水道工事にも資格が必要なものがあります。
DIYで資格がなくてもできるものというと、
- キッチン水栓の交換
- 分岐水栓の取り付け
- シャワーホースの交換
といったものであればOKです。
ただし、水回りは水漏れなどのトラブルが怖い場所です。
わずかな水漏れでもそれが腐敗やカビ発生などにつながり、無駄な水道代がかかることにもなります。
こちらも簡単にできそう、などと気軽に手を出したばかりにかえって費用がかかってしまうこともあり得るので注意しましょう。
高所作業での危険性
雨漏りの応急処置や塗装、ときに雪下ろしなどでも、屋根に登る人を見かけることがあります。
プロの職人が作業をする場合は、高さが2メートル以上の場合は、足場を組むことが労働安全衛生規則により定められてます。
素人判断で屋根に登ることは絶対にやめましょう。
ウッドデッキや物置は建築確認申請が必要な場合も
DIYでウッドデッキや物置、門や塀などを作る場合には、建築確認申請が必要となる場合があります。
規模やその地域の都市計画、自治体などによっても変わってきますので、事前に確認をしておきましょう。
申請が必要なのにしていなければ、それは違法建築物になってしまいます。
DIYは自由であり責任もあり
自由にいろいろなことができるのがDIYの楽しみなのですが、こうした法律や規制など、知らないで取り組むとトラブルの元になります。
自分が作ったものが原因で火災など起こしてしまっては元も子もないですね。
DIYで小さな棚などを作っている分には何も問題はありませんが、規模が大きくなるにつれ、今回ご紹介したような危険や規制などを見落としがちになるものです。
何でも自分で出来るのは楽しいですが、その分、責任も伴うことになります。
今は動画などでプロが見れば危険と思われるようなものも一般に配信されています。
資格を持っていないとできない工事や、法的規制やルールなどを自分でしっかりと把握することが大事です。
また、大きなサイズのものや、子供の遊具など作る場合もそれが元で事故が発生するケースがあります。せっかく家族を喜ばせようと考えて作ったものが、家族を危険な目に合わせるものとならないように十分に安全確認をして楽しみたいですね。
mamamakiと申します。DIYの知識が全くなかったDIY初心者の頃から家のリフォームにチャレンジした経験があります。いまではDIYでデスクや棚、キッチンカウンターなどを作るなど日々ものづくりを楽しんでいます。初心者の頃に体験した失敗談など織り交ぜながら、DIY初心者さんの参考になる役立つ情報をお届けします。