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DIYでモノづくりをしていると、「あれがあったら便利そう」とか、「これを作るにはあの道具がないと」といった具合にいろいろな工具が欲しくなってきます。
筆者も「これは必要」と思って買った工具が多数ありますが、その中で「これ、買わなくても良かったんじゃないかな」と思っている工具もいくつかあります。
こちらのページでは、筆者独自の目線で、買って失敗したかな、といった工具をご紹介します。あくまでも一個人の体験・感想であることを踏まえてご覧下さい。
あなたの工具選びの参考になれば幸いです。
DIY「買わなくても良かったんじゃないか」と思っている工具たち

買っておいて工具には申し訳ないのですが、これらの工具は正直、買わなくても良かったんじゃないかと思っています。
電動ジグソー

筆者が購入したのは、充電式の電動ジグソーです。
そもそものジグソー購入のきっかけは、丸のこが怖くて、のこぎりが苦手だったからです。ジグソーなら丸のこより怖くなさそうだし、のこぎりより素早くきれいに切れそうと思って購入を決めました。
当時、のこぎりの使い方が下手すぎて、ちょっとしたカットが入るだけでそのすべての工程のハードルが上がってしまっていたんですね。
これは「買わなくても良かったかな」と思ってはいますが、実はかなり使用しています、実際あると便利でもあります。
ではなぜ否定的な評価になったかというと、充電式だから、コード式だから、このメーカーだから、といったことは一切関係なく、使い込むほどに「ジグソーでまっすぐ切るのはのこぎりより難しい」と感じるようになったからです。
筆者の腕が未熟ということもありますが、ガイドなどを使っても、振動が大きく、どうしても微妙なズレが生じやすく、それが作品に影響してしまいます。
そういった経験を積むうちに、のこぎりの使い方も上達して、ついにはジグソーよりキレイに切れるようになってしまいました。
実際のところのこぎりの使い方をしっかりマスターすれば、電動ジグソーを購入するより、のこぎりガイドなどにお金を掛けたほうがよほど効率が良かったと、あとになって感じたというわけです。
電動のこぎりも便利な道具ではありますが、電源が必要で、音が大きい、おがくずが飛ぶ(室内での使用は大変です)、土台に置いた状態でしかカットできない、といった不自由さもあります。
一方、手で切る手ノコの場合は、電源不要、音は静か、おがくずは出るけど飛び散らない、ジグソーのように使い方が限られていない、というメリットがあるのです。最大のメリットは丸のこやジグソーのような恐怖感が少ないということでしょうか。
のこぎりをうまく使えるようになれば、DIYも確実に上達します。
大きいサイズのクランプ

次は大型のクランプです。
デスク天板をDIYで作るときに、どうしても必要で購入した大型のクランプがあります。
デスク天板が70センチ以上あったので、80センチの幅を固定できる大型のクランプを購入しました。1つ2,000円ほどするので、本当は購入したくなかったのですが。当時は他にも固定する方法があるなど知らず、よく調べることもなく購入しました。
実際、天板をつなげるときには役に立ってくれました。
ただ、大型のクランプ、しかも鉄製のクランプは重さもあり、「大は小を兼ねる」とはいかず、結果1回使っただけで活用されずに放置されています。いや、活用しようと試みはしたのですが、結果、本体が重すぎて役に立ちませんでした。
あとで知ったのですが、端材や安い材料を使っての自作クランプという方法もあるので、大型クランプの購入を検討しているなら一度調べてみることをおすすめします。
小さなクランプ

え?小さいクランプもだめなの?と思われるかもしれませんね。
これは失敗というほどの買い物ではなかったのですが、小さなクランプを「使うかもしれない」という判断でひとつだけ買ったものです。
これはいざ使おうと思っても全然活躍の場がなく、一度も使ったことがありません。いつも固定したい幅に足りないんです。
クランプには、C型とかF型とかスプリングとか、たくさん種類があって、DIY初心者には、何が必要でどれが使いやすいか、なかなかわかりにくいです。
そのため、試しもしないで複数個購入するのはおすすめしません。
筆者の場合、このクランプはこれまで全く使う機会がありませんでした。このクランプがだめ、ということではなく、筆者のニーズに合うサイズ感ではなかったんです。
クランプは、必要な形がわかってから買っても遅くはなかったという教訓になりました。
買って失敗したと後悔した工具
次に、買って失敗したなぁと思った工具をご紹介します。
こちらも、商品が悪いといったことではなく、あくまでも筆者には合わなかったといった失敗例になります。
100均ののこぎりガイド

DIYブログなどで、評判のよい100均ののこぎりガイドです。
のこぎりを当てる面にマグネットがついていて、刃先がブレず、これはいい!と筆者も気に入って使っていたのですが、ある時断面が斜めになっていることに気付いたんです。
確かにまっすぐのラインでカットできているのですが、断面が斜めになってしまうんですね。
よくよく見たら、マグネットの付いている面が上下でわずかですが傾斜になっていました。もしかしたら個体差があるのかもしれません。1mmほどの小さな傾斜でも、それがそのまま材料の大きな傾斜につながってしまうんです。
横方向にはまっすぐでも、縦方向が曲がっていては意味がありません。お値段なりの精度かな、といったところで残念ながら筆者には合いませんでした。
100均の木工ガイド

棚作りなどで2つの板を直角に合わせる場合、コーナークランプがあれば楽なのでしょうが、お値段が高く買うのを躊躇していました。そんなときに見つけたのが100均の木工ガイドです。
あまりに小さいのでこれで本当にガイドになるのかと思ったのですが、やはり大きな板を接合するときには役不足でした。見ればわかりますよね。これは完全に筆者の判断ミスです。
写真のような小物作りであれば活躍間違いなしなのですが、棚など大型のものとなると予想通りキャパを超えてしまいます。
代替案としては、頑丈で安いL字金具を購入して、スプリングクランプで固定すると、比較的大きな材料もがっちり頼もしく支えてくれます。これ、低コストでおすすめです。
100均のハンドサンダー
100均のハンドサンダーも試してみましたが、少々ごつめで女性の手では持ちにくいのが難点でした。
ホームセンターなどで販売されているハンドサンダーはごくごく単純な作りの割に高いので、ずっと買わずにあれこれ別の方法を模索しましたが、最終的に持ち手部分が持ちやすいハンドル状になっているものを購入することとなりました。
紙やすりは、すぐにぐしゃぐしゃになりやすいので、手でそのままやすりがけするのは非効率的です。何より、摩擦が発生するので手が熱くなりますし、木の棘が刺さるという危険性もあります。
100均のハンドサンダーは持ちにくくて筆者には向きませんでした。
その後も端材に巻きつたり、溝に挟み込んだりして使うという方法も試しましたが、結局外れてしまってぐしゃぐしゃに。
そういった試行錯誤を経て、結局ハンドルが持ちやすいちょっと高いものを買ったわけです。ここまで長かったですが、もっと早く買ってしまえば良かったです。
筆者の「買ってよかった工具12選」の記事でハンドサンダーもご紹介していますのでよろしければ合わせてご覧下さい。
さいごに
あくまでも筆者に合わず買わなくても良かった、失敗したという工具をご紹介しましたが、これらが悪い道具ということではありません。愛用され、活用されている方が大多数かと思います。
合う合わないは本当に個人差があります。作るものによっても変わってきますので、あなたに合った工具選びの参考にして頂ければ幸いです。
DIYで新しい工具を迎えるのもまた楽しいものですよね。
DIYでは、技術や知識も大事ですが、どんな道具を持っているか、正しい使い方ができているか、というのも大切なポイントになります。
どうせ時間やお金をかけるなら、必要なところ、大事なところにポイントを絞って効率よくDIYを楽しみたいですね。

mamamakiと申します。DIYの知識が全くなかったDIY初心者の頃から家のリフォームにチャレンジした経験があります。いまではDIYでデスクや棚、キッチンカウンターなどを作るなど日々ものづくりを楽しんでいます。初心者の頃に体験した失敗談など織り交ぜながら、DIY初心者さんの参考になる役立つ情報をお届けします。