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ホームセンターへ行くと、木材を販売するコーナーに必ずあるのが1×4、2×4といった表示のもの。
細い柱のような材料ですが、最初はこの1×4とか2×4って何?ってなりますよね。
1×4を「ワンバイ材」、2×4を「ツーバイ材」と呼びます。どちらもDIYでよく活用される材料です。
ワンバイ材には、1×4の他にも1×6、1×8といったサイズがあり、ツーバイ材にも同じようにサイズの種類があり、ツーバイシックスなどもよく使われます。
ホームセンターで一般的によく取り扱われているのは、SPF材やホワイトウッドといった樹種のもの。無垢材なので、木の質感が楽しめる安価な材料として人気があります。
では、この1×4材や2×4材について、サイズや活用方法など、詳しく見ていきましょう。
ワンバイ材のサイズ
- 1×1材⇒19mm×19mm
- 1×2材⇒19mm×38mm
- 1×3材⇒19mm×63mm
- 1×4材⇒19mm×89mm
- 1×6材⇒19mm×140mm
- 1×8材⇒19mm×184mm
- 1×10材⇒19mm×235mm
といった規格サイズとなっています。
ツーバイ材のサイズ
- 2×2材⇒38mm×38mm
- 2×3材⇒38mm×63mm
- 2×4材⇒38mm×89mm
- 2×6材⇒38mm×140mm
- 2×8材⇒38mm×184mm
- 2×10材⇒38mm×235mm
- 2×12材⇒38mm×286mm
となっていて、この他にもスリーバイ材、フォーバイ材といった規格サイズもあります。
1×4材、2×4材といったものはホームセンターなど身近で多く扱いがありますが、サイズによっては取り扱いのないものもあります。
ワンバイ材やツーバイ材はインチサイズ
ワンバイ材とかツーバイ材のサイズはなぜこんなに中途半端なのか、そう思いませんか?
1×4の1という単位は、「インチ」が基準となっているのです。
だから、mm単位にするとこんな中途半端な数字になるんですね。また、木材をカットしたものを乾燥や表面を削るなどの加工をするため、やや小さめになっているのです。
サイズをご覧になってわかるとおり、
- ワンバイ材の厚みは19mm
- ツーバイ材の厚みは38mm
となって店頭に並んでいます。
この厚みに対して、1×4や2×4という「×数値」に従って、幅が変わっていくわけです。
フィートとは
ワンバイ材やツーバイ材は、長さがフィート表記でこれもまたわかりにくいですよね。
1フィートは0.3048メートル、つまり30.48センチです。
ホームセンターなどでは、例えば「2×4・6フィート」とか「2×4・12フィート」といった具合に表示されています。
これをミリ単位で表示すると
- 「2×4・6フィート」⇒厚み38mm×幅89mm×長さ約1,828mm
- 「2×4・12フィート」⇒厚み38mm×幅89mm×長さ約3,657mm
ということになります。
ワンバイ材・ツーバイ材のメリット・デメリット
ワンバイ材・ツーバイ材のメリット
このワンバイ材やツーバイ材がなぜDIYでよく使われるかというと、
- 規格サイズが決まっている
- 無垢材で見た目も良い
- リーズナブルで入手しやすい
- 角が面取りされている
- 加工しやすい硬さ
といったメリットがあるから。
規格サイズが決まっているので、設計をする時もこれを基準に考えることができます。
材料の厚みや幅など把握していると、ものづくりの設計も考えやすいですよね。
また、SPF材やホワイトウッドのワンバイ材やツーバイ材は数百円から購入できるのが嬉しいところ。低コストでのDIYでも大活躍してくれます。
そして、嬉しいのは値段だけではありません。表面がキレイに加工されていて、面取りもしてあるのでそのまま柱にしたり、棚板にしたりといった使い方も可能なんです。
塗装をする前にはやすりがけも必要ですが、サッとやする程度で大丈夫。野路板などと比べると段違いです。
ワンバイ材・ツーバイ材のデメリット
ワンバイ材やツーバイ材は、リーズナブルで入手しやすいのですが、よく見ると反りや割れなども多く、購入するときはしっかりと確認する必要があります。
規格サイズといっても、曲がったりねじれたりしていると、組み立てた時にぴったり合わない、なんていうことになってしまいます。
一度曲がった木材をもとに戻すのは簡単なことではありませんので、できるだけ反りや曲がりのない材料を選ぶように気をつけましょう。
自宅での保管時にも、立てておくと反りが出やすいので、できれば寝かせて重しとなるものを乗せておくことをおすすめします。
また、木の節がある部分は硬さがあるので、自分でカットする場合にはカットするあたりに節が当たらないかといったところもチェックしておくと安心です。
ツーバイ材専用の金具で簡単DIY
ワンバイ材やツーバイ材専用の金具というのも販売されています。
規格が決まっているので、それに合わせたサイズのものが入手できるというのもDIYでのメリットですね。
DIYではよく知られている金具類もあり、ワンバイ材やツーバイ材を使ってのDIYの幅を広げています。
ツーバイ材を突っ張り壁面収納
DIYではよく耳にする「ディアウォール」や「ラブリコ」といった、ツーバイ材を突っ張り棒的に利用するための専用パーツが市販で入手できます。
主に床と天井で突っ張って使用します。
これは、ツーバイ材にはめ込むだけというとても簡単な作りで、DIY初心者でも難しいことはなくトライしやすい便利なパーツ。
DIYというと賃貸では無理と考えがちですが、こうしたアジャスターを利用することで、釘やネジを使用せずに大きく印象を変えることも可能なんです。
例えば壁に一切キズを付けずに、壁面収納を作り、部屋全体の雰囲気を変えることだってできてしまうのです。
筆者も、壁面にツーバイ材を2本突っ張り、有孔ボードを貼り付け、窓を隠すDIYに活用したりしています。
このように有孔ボードや古材板などを貼り付け、そこにアートパネルやフェイクグリーンなどを飾って楽しんでいます。
耐荷重の制限はあるものの、とっても手軽に壁面を有効活用できる上、部屋の雰囲気もガラリと変えることが可能というのは魅力ですね。
大掛かりな模様替えもラクラクです。
ツーバイ材で棚作り
ツーバイ材を組み合わせることで低コストな棚作りも簡単にできます。
面取りもしてあり、サイズも揃っているので、あとは長さをカットして組み合わせていくことで、骨組みが完成します。
ただし、棚づくりの際のカットが曲がっていると、歪んだ棚になってしまうので、カットは正確に直角になるようにしたいところです。
あらかじめ必要な寸法を考えておいてホームセンターでカットしてもらうと安心です。
ワンバイ材・ツーバイ材専用の便利グッズも
ワンバイ材・ツーバイ材専用ののこぎりガイド
ホームセンターでカットをお願いせずに自分でカットするときは、切断面が曲がってしまわないようにガイドなどを利用すると便利です。
のこぎりガイドにもこのようなワンバイ材やツーバイ材専用のものというのがあり、45度など角度のあるカットなどもできるようになっています。
ツーバイ材専用の定規
ツーバイフォー専用の定規というのもあります。
例えば
- ツーバイ材の直角の確認
- ツーバイ材のネジ穴の位置決め
- 45度のライン引き
- 中心のライン引き
- 継手をするためのライン引き
などといったことに活用できるようになっています。
ワンバイ材やツーバイ材をよく利用するならいずれも持っておきたい便利な道具です。
さいごに
ワンバイ材やツーバイ材は身近なホームセンターでも入手しやすく、リーズナブルで扱い安い、DIYには嬉しい材料です。
このサイズ感などを把握しておけば、設計も楽にできますね。
選ぶときは、反りや割れのないものを選びましょう。
DIYでも人気が高く、専用の便利な工具もありますので、フル活用してDIYの腕をあげちゃいましょう。
mamamakiと申します。DIYの知識が全くなかったDIY初心者の頃から家のリフォームにチャレンジした経験があります。いまではDIYでデスクや棚、キッチンカウンターなどを作るなど日々ものづくりを楽しんでいます。初心者の頃に体験した失敗談など織り交ぜながら、DIY初心者さんの参考になる役立つ情報をお届けします。